2016年1月31日日曜日

ヒロイン

私が小学生の頃はまさしくモーニング娘。の全盛期だったのだが、
当時のアイドルに「センター」という概念があったのかどうかはよく覚えていない。
もちろん目立つポジションに立つことのできるメンバーはある程度決まっていたのだろうが、
今のように殊更に「センター」というものが特別視されるようになったのは、
総選挙ではっきりと順位を決めるAKB48登場以降のことではないかと感じている。

兒玉遥、宮脇咲良、田島芽瑠、朝長美桜、矢吹奈子。
「HKT48」名義のシングル表題曲もしくは本店カップリング曲のセンターを務めたメンバーは、
デビューからこれまでの4年間でこの5人だけである。
ここに、上野遥の名前が連なることになった。
「サプライズと言うなら上野遥センターくらいやってみろ」と皮肉を込めて言っていたのが、
本当にそこまでやる器の大きさが今のHKTにあったとは、
運営スタッフの皆様に正直疑いの目で見てしまっていたことを謝罪しなければならない。

浮かれまくって祝杯を挙げたい気持ちは山々なのだが、
私はこれをもって「努力が報われた」とするのは少し違うと思っている。
前の記事でも述べたが、HKTの選抜構成は基本的に毎回数人のみが入れ替わる形であり、
その入れ替わる数人は「お試し枠」などという不名誉な呼ばれ方をすることもある。
選抜やカップリングセンターをファンの溜飲を下げるために使っているとまでは言わないが、
1回きりの思い出選抜で「もう報われただろう、満足しただろう」と納得するほど、
我々ファンはお人好しではない。
重要なのは、これをきっかけに「選ばれ続ける」ことの方である。

現実的なことを言うと、次のシングル選抜だけは厳しいかもしれない。
ドキュメンタリーの劇中でも言及されていたが、
選抜は具体的な数字を含む様々な指標で判断しているとのことだ。
今回のはるたんの抜擢に関しては、明らかに「数字以外の部分」が評価された結果である。
おそらく本店カップリング曲になるであろう今回はそれでいいのかもしれないが、
シングル選抜となると、数字の面も追いつけていかなければなるまい。
それは我々ファンの責任も大いにあるところなのだが、
正直次のシングルまでには今回のセンター効果は間に合わないような気がしている。
まあ、連続センターとまでは言わずとも、選抜に残してくれる可能性はありそうではあるが。
ここでシングルもはるたんセンターになろうものなら、私はHKTに一生ついていく。
いずれにせよ、上野遥の努力が実を結ぶのはこれからが本番である。



本当にいい笑顔だ。
ドキュメンタリーは「涙」をテーマにしていたが、むしろメンバーの笑顔の方が印象的だった。
そもそも私はメンバーの涙を使った押しつけがましい「泣ける場面」を見るのが嫌で、
今まで48グループのドキュメンタリーを敬遠してきたということもあり、
別に「泣いた夜」とか「泣かせてくれ」とか、
変に湿っぽいサブタイトルをつける必要はないと思うのだが。

最後の場面、レコーディングの際にはるたんが見せた、はにかむような笑顔。
次にドキュメンタリーを作るときは、ああいう笑顔が溢れる内容にしたいものだ。
そのためにきっと、いや必ず、我々ファンにもできることがあるはずなのだ。
まずは2016年を上野遥の年にするために。私はやるぞ!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿