2016年9月6日火曜日

9 days in Kyushu

あまり更新をサボっていると飽きたと思われてしまいそうなので、
そろそろ先週まで九州に行っていた間のことを書いておこうと思う。
しかし困ったもので、公演というのは何度も入ると改めて言うまでもない感想しか出てこない。
もちろん何度見ても感動するのだが、
終わった後に知り合い同士ひたすら「楽しかったですね~」とだけ言い合っていたあたり、
おそらくみんなそんなもんなのだろう。

ちなみに、私が見たのは8月24日のシアター公演と、8月31日、9月1日の恋愛中公演である。
本当は30日に神奈川に帰るつもりだったのだが、
ちょうど台風が来ていたため少し予定を遅らせ、
その分の公演にも申し込んでみたら都合よく当選した次第である。
一般枠で2日連続当選するなど初めてのことだったので驚いた。
ひとまずは、まだ元気に働いていた頃以来となる劇場公演に感じたことを記しておきたい。

◆立ち見戦士

西鉄ホールの立ち見席が決して悪くないどころか下手な座席よりも近いことは知っていたが、
これまでの2回で抽選に恵まれていたおかげで、立ち見には縁がなかった。
8月24日は微妙な線の19巡で入場したのだが、
空席はどこも立ち見よりは遠そうだったので、思い切って下手側の立ち見を選択してみた。
これが思ったよりもずっとステージからの距離が近く、
最終巡近くなると立ち見が埋まってしまって空席に座らされるという話もよく理解できる。
曲中のレスにはあまり拘る方ではないのだが、特にはるっぴさんやじーななど、
そんなに端っこばかり見ていて大丈夫かと思うくらい、
こちらにあれやこれやとリアクションを投げかけてくる。
満足度で言えば、博多座の花道横と同じくらいはあったと言っていい。
今後も15巡以降くらいになったら自ら立ち見を選択しようと思う。若いんだし。

◆紗英ちゃんの実力

TⅡで一番好きなメンバーは誰かと問われれば私は迷うことなく栗原紗英と答えるのだが、
8月31日の紗英ちゃんは目の前に来ることが多かったのも相まって、
はるたんを見ていた時間と同じくらいの時間紗英ちゃんを見ていたと思う。
恋愛中公演に関しては、紗英ちゃんは完全にセットリストを自分のものにしており、
曲に合わせて強いて「表現」するのではなく、
曲の方を紗英ちゃんのために当て書きしたようにさえ思える。
この日は、はるたんが出ている公演のアンケートで初めてはるたん以外をMVPに選んだ。
それほどまでに栗原紗英の存在感が強大だった。

◆ロッシーニ・クレッシェンド

「セビリアの理髪師」「ウィリアム・テル」で有名なジョアキーノ・ロッシーニは、
曲の中で短いフレーズを繰り返しながら徐々に音量を増していく技法を多用し、
その特徴的なクレッシェンドは「ロッシーニ・クレッシェンド」と呼ばれている。
純愛のクレッシェンドは恋愛中公演のユニット曲の中で一番好きな曲だが、
ポピュラー音楽において音量の差でクレッシェンドを表現するのは非常に困難である。
この曲のラスサビでは最後の4小節が2回繰り返されるが、
それによって増大するのは音量でも振りの大きさでもなく、聴き手の気持ちの盛り上がりだ。
曲の構成自体は平坦なのだが、振り付けと大サビの使い方が非常に巧みで、
これぞアイドルソングの真骨頂だと唸るばかりである。
そんな曲に他でもない推しメンがユニット初挑戦とあっては、
その機会に立ち会えた幸運に感謝するほかない。
いつも何かしらに感動している気はするが、9月1日もしっかりと感動の涙を流してしまった。



7月頭には春が来るまでを見たので、
私が恋愛中公演に入る度にはるたんは違うポジションで出演している。
しかもその他に二つもポジションを覚えて、
既に恋愛中公演のユニットを制覇してしまったというのだから驚きだ。
それが得意分野であるということは、
はるたん推しとしては心得の1行目に書いておくべき当然の事実であるが、
ここまで怒涛のハイペースで、しかも完璧に仕上げられてしまうと、
流石に認識を更新しなければなるまい。
最早「得意分野」の域を逸脱した、他の誰にも成し得ない超越的特技である。

8月30日から始まった6日連続8公演は、
はるたん自身も「挑戦」という意識を持っていたことだが、
この挑戦は見事に実を結んだと言っていいだろう。
HKTというグループに上野遥の存在感を示した、そんな期間だった。

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